中性脂肪 健康診断 基準値

中性脂肪の良し悪しを健康診断で知る

女医さん

 

会社員の方なら毎年1回、自営業の方でも自治体などが行っている健康診断がありますよね。

 

検査する項目は追加料金を払うほど増やすことができますが、概ね30歳くらいからは、身長体重、心電図、胸部レントゲン、尿検査、血液検査などは必ずするのではないでしょうか。

 

この中で、中性脂肪の数値は血液検査で知ることができます。その正常範囲の基準値や、もし異常があった場合にどういう対処をすればいいかについてまとめました。

中性脂肪の基準値について

項目 基準値
中性脂肪(TG) 30〜149mg/dL

食事によって取り入れられた中性脂肪は小腸で吸収されてから、リンパ管を経て血液に入りますが、健康診断ではこの血液から中性脂肪の量を測定します。

 

健康診断の項目では中性脂肪はTG(トリグリセリド)と記載され、正常範囲の基準値は30〜149mg/dLとなっており、この範囲を超えると脂質異常症の疑いがあります。

 

たとえ基準値が149までで、それより多ければ脂質異常症の範囲に入るわけですが、じゃあ300と500はどうせ多いんだから同じじゃないか、といえばそういう訳でもありません。

 

数値の高い状態の中でも、その程度によって軽度から重度の脂質異常症のケースがあります。

 

中性脂肪の重症度レベル

数値 危険度 対策
〜149 正常
150〜299 軽度の脂質異常症 食事療法や運動療法
300〜749 中程度の脂質異常症 食事療法や運動療法に加え、他の危険因子があれば薬物療法。500以上の場合は禁酒。
750以上 重度の脂質異常症 薬物療法

 

この中で299までの軽度レベルなら、まだ薬を飲まなくても食生活を改善して運動をすることで十分に対処ができます。

 

たとえば肉が好きな人なら脂身より赤身を食べる、お菓子が好きな人なら油で揚げたポテトチップスやチョコレートより、おせんべいやなるべく甘さを控えたものにするなどですね。

 

ただ、脂質だけでなく糖質も余分なものは中性脂肪に変わるので、そもそも炭水化物の量を減らすことが大切です。ご飯が好きな方なら小さめの茶碗1杯以上は食べないなど。

 

生活の改善でなんとかなる中性脂肪ですが、数値が300を超えると話がちがってきます。そこに迫るのは動脈硬化、そしてさまざまな生活習慣病です。特に糖尿病を患っていたり喫煙習慣があると、そのリスクはますます大きくなります。

 

さらに750を超えるような値がでると、まさにいつ心筋梗塞や脳梗塞、大動脈瘤が起きてもおかしくありません。病院で適切な薬を処方してもらい、同時に生活習慣の大幅な改善が必要です。

 

ただし食事の直後は数値が上がりやすい

 

血液中の中性脂肪は、食事によって数値の変化が大きいことでも知られています。なので理想的なのは、検査を数回行うことですがそれはなかなか難しいと思います。

 

ですので、本来の値がきちんとでるよう、検査の前には食事をしないようにすることも大切です。

今は自宅で簡単に中性脂肪を測れます

実は、わざわざ病院へ出向かなくても、自宅で簡単に中性脂肪を計測する方法があります。

 

仕事や育児や家庭の用事などに追われて病院に行く時間がない、という方でも問題ありません。

 

それが自宅で手軽に検査ができるキットです。検査キットを購入して自宅で採血をし、その検体を郵送すれば、専門の機関で検査して結果を届けてくれるというもの。

 

その制度は、病院で検査するのと変わりがないので安心です。

 

こうしたセルフ検査キットは、中性脂肪の他にもメタボリックシンドロームや糖尿病、性感染症、がんなどを対象にしたものなどいろいろあります。

 

しかも採血の方法も、まさか素人に注射をさせるわけにはいかないので、指先から採血できる専用の器具(ランセット)でほとんど痛みを感じずにできます。

 

こうした検査キットはいろんなメーカーから発売されており、採血方法などが若干ちがいます(ものによっては採血後の血液を乾燥させる必要があったり)。