中性脂肪 高い コレステロール

中性脂肪とは?を正しく知れば対策も見えてくる

太った男

 

「はぁ、また中性脂肪の数値が高かったか・・・」

 

会社の健康診断などで、毎年のように中性脂肪の数値を指摘され続けている、という方は多いのではないでしょうか。

 

健康診断の中でも、トップクラスに「引っかかりやすい」項目である中性脂肪。ただ中性脂肪が多いからといっていきなりぶっ倒れたり、急に致命的な状況にはなりにくいのもあり、まあいいか、と放置気味の方が多いのも特徴的だと思います。

 

「最近運動不足だし、何とかしないとマズイな・・・」

 

と思いながらも、具体的な行動をせず放置、という感じですね。

 

実際、中性脂肪が高いという病気はなく、あくまでその他の生活習慣病などの引き金になるものであり、飽食と言われるこの国で避けて通れないもの的な扱いも影響しています。

 

中性脂肪という名前の通り、これが脂肪の一種という認識はほとんどの方が持っていると思いますが、その性質や身体に与える影響のメカニズムを正しく把握している方は少ないのではないでしょうか?

 

ですのでこのページでは、中性脂肪って何?という基礎的な知識から、身体に与える悪影響、そして中性脂肪を貯めこまないポイントなどをしっかりと説明していきます。

 

どんなことでもそうだと思いますが、正しい対策をするにはまず対象物のことをよく知ることがスタート地点です。

 

マーキング用白背景

中性脂肪って何者?

中性脂肪はトリグリセライドといい、身体の脂肪組織の中に蓄えられているエネルギーの材料です。

 

脂質というくくりではコレステロールの仲間と呼べますが、決定的に違うのは、中性脂肪はエネルギーになりますが、コレステロールはエネルギーにならない点です。

 

健康診断では中性脂肪は悪役のイメージを受けますが、人が活動して生きていくためにはエネルギーは必須で、つまり中性脂肪はなくてはならないものです。

 

あくまで問題なのは、中性脂肪が多すぎて余ってしまうことです。

 

余剰な中性脂肪は体脂肪の組織を作っている脂肪細胞に貯蔵され、血液中の割合も高くなります。中性脂肪が高い、と言われるのはこの血液中の中性脂肪の量が多いということを指しています。

 

また、肝臓に中性脂肪が溜まりすぎた状態を脂肪肝といいます。

 

私たちが食べたものから中性脂肪は作られる

 

脂肪というからには、脂分、つまり脂質を含む食品を食べることで作られるのでは?と考えるのが一般的だと思いますが、じつはそれだけではありません。

 

身体に不可欠な三大栄養素である炭水化物、脂質、たんぱく質のうち、中性脂肪は脂質よりむしろ、炭水化物から作られるものが中心です。

 

これを知っておかないと、いくら脂っこいものを減らしても中性脂肪の数値を下げることはできません。炭水化物を同時に減らすことが必要なのです。

 

とはいえ、この国で普通に食生活をしていると、炭水化物を避けることは脂質を減らすことよりもある意味難しいかもしれません。中性脂肪の異常値に悩む方が多いのも必然のように思えます。

マーキング用白背景

中性脂肪の悪影響とは

渋滞する道路

 

中性脂肪が多いと内臓脂肪などよくない脂肪が増えていきますが、恐ろしいのが血液に含まれる中性脂肪の濃度が高くなっていくことです。

 

よく、サラサラ血液、ドロドロ血液という言葉を聞いたことはないでしょうか? 中性脂肪が多い状態というのは、このドロドロ血液のことを表します。

 

コレステロールが多い場合も血液は粘度が高くなるのですが、中性脂肪が高い場合はドロドロ具合がさらにひどくなります。血管を道路、血液を車に例えればドロドロ血液はまさに行楽シーズンの大渋滞のようなもの。

 

こうなると生活習慣病まっしぐらです。

 

ドロドロ血液は流れが悪いので血管が詰まる原因になり、心筋梗塞や脳梗塞をはじめ、大動脈瘤など血管系の恐い病気につながります。

 

また、内臓に脂肪が貯まることで脂肪肝になったり、脂質異常症の状況はさまざまな悪影響を身体におよぼします。また、血糖値を上昇させることで糖尿病の原因にも。

 

多すぎる中性脂肪は百害あって一利なしといえます。

マーキング用白背景

コレステロールとの関係は

中性脂肪とコレステロールはどちらも脂質で、広い意味では仲間のようなものであり、その働きにおいて相互的に作用する部分があります。

 

このシナジーは残念ながら悪い方向のもので、まずは中性脂肪が増えすぎると、悪玉(LDL)コレステロールもいっしょに増加します。さらに、LDLコレステロールの粒を小さくし、より悪玉化した小型LDLコレステロールをつくります。

 

そして善玉(HDL)コレステロールを減らすので、ますます悪玉コレステロールが血管内に増えることになります。つまり、多すぎる中性脂肪は動脈硬化の手助けをせっせと行うとても厄介な存在です。